未来づくり - – – - 立枯れ木の伐採処理。 2012年4月12日
何もかもが流れ去り
視界を遮るもののない
街の跡を視たとき
私は言いようのない
懐かしい思いがしたことを覚えています
それは私が幼い時分
海と山しか無かった頃の大槌の風景に似ていました。
私の生と同じ年月の間に
築きあげてきた暮らしが消え
今あるのは太古からの海と山
神様はもう一度
新たな道を歩みだせと言っているような気がします
私たちを育んできたふるさとの自然とともに
立枯れ木は、いずれ風倒木となり二次災害を引き起こすでしょう。
これは大津波によりもたらされた、瓦礫でもあります。
私たち被災者(NPO 吉里吉里国)は、自らの手で立枯れ木の瓦礫処理を始めました。
津波直後から始まった「復活の薪プロジェクト」も、その一環でした。
立枯れ木は、焼却処分などできません。
そのようなことは、津波で尊い命を失われた方々が許してはくれないでしょう。
ただ枯れただけです。
腐れもない、十分な強度をもつ原木丸太なのです。
有効利用することにより、被災者の雇用確保につなげます。
津波の前よりも、もっと美しい大槌町を取り戻すために・・・