吉里吉里国の活動薪の生産販売PR活動
『復活の薪』
への願いと祈り
震災以降ライフラインが完全に途絶え、非常に不便な避難所生活を送る中、吉里吉里地区避難所に岩手県の震災復興支援による、入浴施設が開設されました。給湯用ボイラーはガレキ廃材を活用できる薪ボイラーで、私たちは薪づくりの作業を手伝っていました。 とあるボランティアさんの一言が始まりでした。「この薪、売れるんとちゃうん!」住民有志12名による任意団体、「吉里吉里国 復活の薪」がその時設立されました。2011年5月15日は、その誕生日です。
ガレキ廃材を
薪として再利用
釘は一本づつ丁寧に抜き取り、ボルトや金具類、汚れ等もきれいに除去します。すべてが手作業で行われ、それは延々と続けられました。 注文が殺到し(数か月待ちの状態)、期間中(4カ月半)一日も休まずに薪を作りつづけました。 2011/5/15~9/30までの期間中、ガレキ廃材から5000袋以上(1袋10㎏入り)約50トンの薪を生産・販売し、被災者の自立や生活再建に繋げると共に、50トンのガレキ処理にも寄与しました。
復活の薪は
新たなステージに
被災地での生活再建、暮らしの安心の回復等をより現実のものとすべく、NPO法人格を2011年12月28日に取得しました。 活動拠点も避難所から海を見下ろす場所へと移動し、新たなステージの幕があがりました。薪等の木質バイオマス燃料材を生産・販売することで、新たな副業的なりわいを創出し雇用の確保に繋げます。 やさしく暖かい薪の炎が、被災地で灯されることを願っています。 これからも薪文化の復活・普及に努め、地域内での持続可能なライフスタイルの確立を目指します。
復活の薪の
売上金について
売上代金は作業に携わってくれた被災者の方々に、作業代としてそのまま還元。支払方法として、地域通貨券(商品券) 『吉里吉里銭ンコ』 を発行。地元の商店復興、地域経済活性化にも役立てました。 現在は、当法人の活動資金として大切に活用させていただいております
木材の活用
方法の広がり
細い枝部分や木の実をも活用するため、様々なアイディアの木工品にも形を変えています。また、木工体験もできるようになりました。人の手により新たな命が吹き込まれた、木の温もり感じる木工品に生まれ変わっています。