今年も無事に仕事を終えました。 平成25年12月27日
●台風被害による、支障木の撤去・処理作業。~①海の見える美しい町をつくる~
私たちの活動現場は、山の中のみではありません。
●織物教室。~避難所生活の辛さを忘れて~
吉里吉里国は、地域住民と一体となって生きています。
●吉里吉里国林業大学校。~さらなる上を求めて~
(1)秋田県立大学 木材高度加工研究所(秋田県能代市)での研修。
我々はこの研究所の方々と家族付き合いをしたいです。
現場に立っておられる人たちだからです。
(2)株式会社 ウッディさんない(秋田県横手市)での研修。
(3)秋田杉の山林見学。
樹高 日本一の天然杉。
100年後の吉里吉里杉を想像しました。
(4)横手市森林組合の作業現場での研修。
冷たい雨が降りしきる山中で、組合長さんが熱く語られた言葉が忘れられません。
(5)大径木伐木等(チェーンソー)作業者 特別教育。(吉里吉里国主催)
参加者は、この地で暮していこうと決めた人たちです。
名も無きこの若者たちにこそ、大槌町の明日を担って欲しい。
すべては、現場から始まる。
(6)山林測量の技術研修。
海ばかり見つめていた我々が、この仕事をやっている。∼神のみぞ知る∼
●ふるさと交流会。~現場に立つことの嬉しさ、大切さ~
(岩手県紫波町 上平沢小学校・片寄小学校、大槌町 吉里吉里小学校)
この子等に助けられた命を託す、その価値はある。
●東日本大震災による火災被害林の伐採・処理活動。~②海の見える美しい町をつくる~
大津波の日、大槌の中心部では火災が発生しました。
それは3日3晩燃え続けました。
樹齢約150年と推定される火災木(樫の木)の伐倒作業。
海の見える美しい街づくり。
その為には、知らぬふりはできません。
私たちができることは、体を張って行います。
●山神様の日。~忘れ去られようとする暮らしの文化復活を~
熊汁がたくさん振る舞われました。
●東京農業大学のボランティアさん。~現場に立つ勇者~
瞳輝く学生たちが、吉里吉里国で毎月汗を流してくださいます。
どんな荒天時でも、作業を休むことは決してなさいません。
学生さんの背中を見ていると、私たちは嬉しくなります。
そんな時は作業を中止にして、無理やり私たちの話を1時間以上も聴かせます。
厳冬期、凍てつく山の急斜面に四つん這いになり、仕事の辛さに耐えました。
若葉展開するころ鶯の鳴き声は、冬仕事に耐えた我を褒めてくれているようでした。
真夏の山で水と塩を口に含み、チェーンソーを握りつづけました。
落ち葉の香りや初冬の初雪は、山で活かされている己に心が震えるような喜びを与えてくれました。
多くの出会いと、ひと時の別れがあり、いくつもの学びの場がありました。
吉里吉里国はこれから、さらなるステージへ飛び込んでいきます。
林業のプロ集団となるべく、その本物の覚悟が問われる幕が揚がります。
震災被災地は、いまだ非常事態が続いていると言っても過言ではないでしょう。
名も無き吉里吉里国の人間ができることは、一つだけでございます。
美しい街をつくるため、被災地の現場に仁王立ちし、美しく生きていくことです。
大震災で天に召された犠牲者の方々が、そのことを一番喜んでくださるでしょう。
空の上から、この大槌の街や私たちを護ってくださると心底信じているのです。
新しい年が明ければ、また真冬の山に身を委ねるだけでございます。
今年一年、怪我なく事故なく無事に過ごせたことを、山の神様に感謝します。
私たちを陰ながら温かく見守りつづけてくださった多くの人たちに、お礼を言いたいです。
ご支援の手を差しのべてくださいました方々に、心より敬意を表します。
ありがとうございました。